以前海外居住中でも日本の携帯番号を維持するためにソフトバンクのプリペイドSIMや海外でもSMS送受信の可能なb-mobileのデータ用SIMを紹介しましたが、今年4月より楽天モバイルでサービス開始したお得な従量課金制の新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」が海外居住者にとっても良さそうです。
楽天モバイルをおすすめする理由
- 基本料0円〜で日本の携帯電話番号を維持することが可能
- eSIM対応なのでSIMカード差し替えの手間がない
- 日本でのデータ通信利用時の料金もお得な従量課金制
- プリペイドじゃないのでチャージの手間がなく、毎回使い続けることが可能
- 国際ローミング(通話、SMS、データ通信)可能で日本のサービスのSMS認証もできる
なんとこの楽天モバイルの新料金プラン、契約1回線目に限り利用がない月およびデータ通信利用が1GBまでの月も基本料金が無料。従って基本料金無料から日本の携帯電話番号を維持できるということになります。
1GB以降の料金も3GBまでは980円、20GBまでは1980円、20GB以降は無制限で2980円(全て消費税抜き料金)とソフトバンクのプリペイドSIMや、データ通信専用のプリペイドSIMと比べとてもお得なので日本帰国時にもそのまま利用が可能です。
またeSIMにも対応しているためSIMカードの発送を待つことなく利用を開始することができ、毎回の渡航時・帰国時にSIMカードを差し替える必要がありません。SIMカードの差し込み口を開けるピン、ちょうど良い太さのものって欲しい時に手元になくて困ることありますよね。
以前紹介したソフトバンクのプリペイドSIMの場合はSMSも含め国際ローミングには非対応のため海外でSMS認証を利用することも不可でしたがこの楽天モバイルなら国際ローミングに対応しているため、66ヵ国で通話・SMS・データ通信の利用も可能。そしてプリペイドではないため有効期限前にチャージをして番号を維持する手間や、使い捨てSIMのように毎回空港でデータSIMを購入する手間も不要、それでいて基本料金無料で番号を維持することが可能です。
eSIM対応。eKYC利用の申込みならすぐ開通
eSIM対応の楽天モバイルなら、iPhoneやAndroidのeSIM対応機種でSIMカードの差し替えをすることなく2回線同時に待受をすることも可能です。
eSIM利用の場合SIMカードの発送なども必要がなくなり、eKYC(*)を利用した場合にはどこからでも手軽に申込みができ、約5分で開通・利用開始が可能になります。
(*) eKYCとは銀行口座の開設時などにインターネット上で本人確認ができる技術で、今までインターネットからの申し込みの場合には本人確認書類をアップロードしその審査を待つ必要がありましたが、このeKYCを使えば本人確認作業が即時に完了します今までにも、このブログで紹介した各フィンテックサービスにもeKYCが導入されており、楽天モバイルの場合にも特別なシステムや設定は必要なく、スマホから直接本人確認書類やセルフィ動画を撮影しアップロードするだけです。
パートナーエリアと国際ローミング
日本国内では大手3社に比べると自社エリアはまだ狭い楽天モバイルですが、自社エリア外ではパートナーエリア(au)の利用が可能なため特に不便はなさそうです。自社エリアでは高速データ通信無制限で利用が可能ですがパートナー回線では月5GB超過した際には1Mbpsの速度制限が適用されます。
国外も66ヵ国でローミング利用が可能で、例えばスペインではVodafoneエリアおよびOrangeでの4Gローミング利用が可能ですが、国外パートナーエリアでのデータ通信量が月2GB超過した際には128Kbpsの速度制限が適用されます。
そのほかの国際ローミング対応国、パートナーエリアは楽天モバイル「ご利用可能な国・地域」でご確認ください。
国内外のパートナーエリアでのデータ通信利用も1GB以下の場合は基本料金無料の対象となります(1回線目のみ)
無料通話アプリ「Rakuten Link」
また楽天モバイルのアプリ「Rakuten Link」を使用すれば日本の電話番号相手の通話発着信や、SMSの送受信が無料となります。(※)
通常、国際ローミング中に通話着信した場合には高額なローミング着信料が発生しますがこのアプリをインストールしている場合はOS標準通話アプリではなくRakuten Linkアプリ経由の入電となり、海外でも無料で着信することが可能です。日本の家族や友人とはLINEなどで通話する方も多いと思いますので特に着信料に関して気にする必要はありませんが、このRakuten Link経由で日本の番号へ発信する場合も通話料が無料となります。LINEなどでは通話できない企業宛の通話も無料で発信することができます。
WhatsappやLINEでのメッセージのやりとりをする機会が多くSMSを利用する機会は少ないですが、Rakuten Linkアプリを利用すると日本の番号宛のSMS送信料も無料となります。
※iOS版アプリの仕様変更によりiPhoneでのRakuten Linkアプリのサービス内容に2021年7月6日移行一部変更があります。下記「Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ」より抜粋しました。
相手側がRakuten Linkを利用していない場合、通話の着信およびSMSの送受信に関してはRakuten Linkの利用は不可となり、iOSの標準アプリの利用へと変更となりました。日本国外で通話を着信した際は海外ローミング時の着信通話料、SMS送信時には国際SMSの送信料金が適用されます。
Android版アプリの場合は今まで通り通話の発着信、SMS送受信の際にRakuten Linkアプリの利用が可能なため対日本の場合には相手がRakuten Linkを使用していなくても引き続き発着信、送受信無料で利用が可能です。
今なら最初の3ヶ月基本料無料とのことで(1GB以上使っても)早速申し込んでスペインで使ってみました。
VodafoneでもOrangeでもローミングは簡単に接続できて、SMSの受信も問題なく、データ通信も現地のSIMと同等のスピードで接続できています。
Rakuten Linkアプリでの通話も非常にクリアでカスタマーサービスなどのプッシュ信号でのメニュー選択も可能ですがフリーダイアルの番号には直接電話することができないようです。各企業のオフィシャルWebサイトで一般電話の番号を探す必要があります。これはSkypeなどで電話する際も同様なので仕方がないのかなと思います。
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